2017年1月中旬
骨盤MRIを受ける。
結果は、1週間後。
2017年1月中旬
MRIの検査を聞きに行く。
卵巣(左)の腫れは、卵巣チョコレートのう胞と判明。
再発やガン化を考えれば、左の卵巣も摘出することを提案される。
また、左卵巣が腸と癒着している可能性を指摘される。
手術日が決定する。
術前検査として、胸部レントゲンと心電図。
今回は、この期間のお話です。
骨盤MRI検査と検査結果
2017年1月中旬 骨盤MRIを受ける
骨盤MRIを受けました。
骨盤MRIでは以下のようなことが分かります。
一部を抜粋して引用しているので、詳細は下記HPにてご確認ください。
2)婦人科疾患を診断するうえでのMRIの優れた点
組織コントラストの良好性が子宮筋層と子宮内膜の識別に優れており、子宮筋腫や子宮腺筋症の診断に関しては、費用を考えなければ、MRI検査の右に出るものはないといっても過言ではない。
また、子宮内膜症性のう胞や成熟のう胞性奇形腫などの高頻度に存在する良性卵巣疾患を特異的に診断し、多彩な性状を示す卵巣癌との鑑別に優れている。
婦人科疾患の手術に腹腔鏡下手術が主流となりつつある現在、妊孕能温存の必要性のある女性の治療方針の決定には術前に精度の高い診断技術が要求されているので、そのための有力な手段となる。
子宮体癌や頸癌の臨床進行期分類に優れている。
いまだ、術前の臨床進行期分類にMRI検査は加えられていないが、現実的には術前でのstagingの推測や術式の検討にMRI検査が重要な役割を果たしており、従来stagingに用いられてきた多数の侵襲的検査法が近い将来、不必要となる可能性がある。内診が不可能な思春期少女の内性器検索がMRI検査によって可能になったことは若年女性診療における一大革命である。
4)婦人科疾患を診断するうえでのMRIの弱点
前述したように、進行癌に対する有用性のコンセンサスは得られているが、筋層浸潤を伴わない子宮体癌と子宮内膜ポリープや子宮内膜増殖症との鑑別は難しく、子宮頸癌の上皮内癌,初期浸潤癌や小さな子宮体癌は診断不可能である。
また,小さい卵巣腫瘍における壁在結節、乳頭状突出などの実質組織や不整の隔壁の存在は超音波検査と比較してさしたる利点はない。
出典:日本産科婦人科学会 「9.婦人科疾患のMRI診断(PDF)」
巨大な音のする検査機器でうるさく、頭は出ていましたが、じっと動かないように20~30分ほどしているのは、思ったより苦痛でした。
閉所恐怖症はないのですが、機器で足元は見えず、閉鎖的な空間にジタバタしたくなるようなストレスを感じました。
初めてのMRIでした。
緊張のせいか呼吸が深くなってしまい、大きく息をしないようにしてくださいという指示に苦労しました。
おなかが大きく動くと、画像がぶれるようです。
この日は、この検査のみで終了でした。
2017年1月中旬 骨盤MRIの検査結果を聞く。
MRIの検査を夫と聞きに行きました。
事前に主治医から、夫を連れてくるようにとは言われていなかったのですが、これで検査結果が出揃うだろうと思ったので、一緒に行ってもらいました。
エコーで見えたできものは、卵巣(左)と判明しました。
直径3.5cmの大きさの卵巣チョコレートのう胞です。
子宮を全摘出することを伝えたのですが、卵巣を取るという話も出てきて、困惑しました。
次々と想定範囲外のことが起こるものです。
調べている中で、卵巣は一つでも残っていれば更年期が急にくるようなことはないと見たのですが、その点が一番気になりました。
片方の卵巣が残っていれば、女性ホルモンは出るので問題もないそうです。
もし、卵巣を取らない場合の治療もたずねました。
4~5年の間、月に1万円くらいかかる薬を飲み続けなければならないとのことでした。
主治医には、再発やガン化を考えれば、左の卵巣も摘出することを提案されました。
また、ダグラス窩(か)左に子宮・左卵巣・直腸の癒着が見られたそうです。
左卵巣と直腸が癒着しているのを放置しておくと、卵巣がガン化した場合、低い確率だけど直腸にがんが転移することもあるらしいです。
いろいろ説明を聞き、その場で左卵巣をとることも決めました。
そして、手術日が決定しました。
約1ヶ月後です。
この後、術前検査として、胸部レントゲンと心電図を受けました。
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検査結果が出て考えたこと
やっと、今の段階での一つの答えや方針が決まりました。
まだ、手術説明が控えていますが、入院までは準備以外、特に何もすることがない時間になります。
帰って、卵巣と更年期のことを改めて調べました。
更年期の年齢になるまで、残った卵巣がちゃんと機能を果たしてくれるのか不安になる部分もありますが、この点は考えても仕方ないので考えないことにしました。
なくなることが分かって初めて、臓器が2個あるのはリスク回避になっていて人間の体ってよくできているなと思いました。
主治医は、仮に卵巣がなくても治療で対応が可能だから、大丈夫だとおっしゃっていました。
手術日が決まってひと段落ですが、やはりいろいろ考えてしまう期間でもありました。
「CIN3 高度異形成 上皮内がん」と分かってからよく考えていたことですが、健康だと思っていた人間が急に子宮頸がんの疑いがあると言われると困惑しますが、ネットで調べている内に複雑な心境になりました。
子宮頸がんというくくりで見た時に、自分の状況はステージ0期でまだ根治できる可能性が高い範囲にあり、過度に深刻に考えるのは違うのではという気持ちになります。
もっと深刻な状況で、がんと闘っていらっしゃる方が世の中にはいます。
でも、もしかしたら自分も悪性度の高いがんが出る場合もある。
そのようなことが起こった時のために、ある程度悪い状況の発覚にも気持ちが対応できるように重く捉えている部分もあります。
この変な葛藤にも戸惑いました。
自分の中では大きな問題だけど、でももっと深刻な状況な方から見ると私の状況なんて「全くもって大丈夫よ。問題ないじゃない」と思うものかもしれない。
不安や怖さ、「なんでこんなことになったんだろう」という自分の素直な感情を受け止めつつ、客観性をもつというバランスをとるのが難しかったです。
次回からは、手術に向けての内容になります。
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