こんにちは!仮想通貨ウォッチャーのマサヒロです!
最近、仮想通貨取引所が独自に発行するコインである取引所トークンが話題になっていますね。
高配当が設定されているということで人気が集中し、数日で、数十倍にもなったという話も見聞きします。
ツイッターやYouTubeなどでも、このトークンに関する話題で盛り上がっています。
これまでも、取引所トークン自体は、Binanceコイン(BNB)やOKBトークン等をはじめ、多くのコインが発行されています。
その内容は、トークンを発行している取引所内での仮想通貨の売買取引手数料が50%OFFになるなど、その取引所を多く使う人には、メリットがあるものになっています。
つまり、取引所内で使用できるコイン=既に実用性があるコインということで、そのコインの取引が増えれば増えるほど、価値が上がり、人気も出るような傾向があります。
その中でも、最近、特に話題となっている取引所トークンの1つが、5月にオープンしたばかりで、現在はベータ版の「FCOIN」という取引所が発行している「FCoin Token(FT)」です。
カタカナ読みで言うと「エフコイントークン」となりますが、多くの場合は「Fコイン」と略して呼ばれています。
このFコインは、世界最大級の仮想通貨取引所「Huobi(フォビ)」の元CTO(最高技術責任者)が開発に関わっていて、そして、このトークンの魅力は、何と言っても、その保有者に取引所の利益の80%が配当として、毎日分配されるということです。
何と、一時期は、日利で約3%~5%もの配当が付いていたとのこと。
この大盤振る舞いに、まだオープンしたばかりのベータ版の取引所であるにもかかわらず、人気が集中しました。
そこで、今回は、この話題となっているFコインの上場後~現在までの価格チャートの推移などについてまとめましたので、見てみましょう。
目次
Fコイン(Fcoin)取引所上場後1ヶ月の価格チャート推移
※FCOIN取引所より
上の画像は、Fコインが、5月24日に、FCOIN取引所に上場してから現在(6月22日)までの約1ヶ月間の価格チャート(4時間足)です。
Fコインは、仮想通貨市場全体の地合いとは無関係に、上場後約1ヶ月の間で、価格が急上昇して、その後、急落しています。
このチャートの後半を見ると、この1ヶ月で最高値を付けた6月13日を境にして、上昇トレンドと下降トレンドにハッキリと分かれています。
それでは、この約1ヶ月間の価格チャートについて、具体的に、3期間(5/24~6/4、6/5~6/13、6/14~6/22)に分けて、見てみましょう。
Fコイン(Fcoin)取引所上場~急上昇前(5/24~6/4)の価格チャート
まず、Fコイン(通貨単位:FT)は、5月24日に、FCOIN取引所に上場します。
この時の取引の通貨ペアは、イーサリアム(ETH)のみです(その後、テザーとビットコインの通貨ペアも始まる)
そして、初値は、1FTあたり 0.00002501ETHでしたので、当時のイーサリアムのレート(1ETH=約65,800円)で計算すると、約1.6円でした。
その後、たった3日間程で、1FTあたり約0.0004ETHとなり、当時のイーサリアムのレートで計算すると約26円前後にまで急上昇しました。
初値と比較すると、約16倍程の価格です。
この頃から、一部のツイッターやYouTubeなどで、配当がもらえる取引所系のコインが人気ということで、話題になり始めていました。
ただ、そうは言っても、FCOIN取引所自体が、5月初旬にオープンしたばかりのベータ版の取引所ですので、リスク面などを考えると、投資の対象となるのかどうか、慎重に見極めていた人も多かったのではないかと思います。
しかも、その後は価格が少し下落して、6月4日くらいまで、日本円にして約16円前後をウロウロとしていて、取引量も少ないもみ合い相場となっていました。
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Fコイン(Fcoin)急上昇~最高値(6/5~6/13)の価格チャート
そして、今度は、6月5日頃から一気に上昇トレンドに入ります。
その時のFCOIN取引所は、一時的ですが、世界最大級の仮想通貨取引所であるバイナンスをも上回るくらいの取引量を記録しました。
なぜ、急上昇したのか理由は分かりませんが、噂が噂を呼んで人気が集中し、Fコイン購入者が一気に増えたのかもしれません。
その後、この急上昇は、6月7日の高値である1FTあたり0.0012ETH(日本円で約79円)を頂点にして、一度、日本円で約50円前後まで下落します。
しかし、その2日後の6月9日頃から、再び上昇トレンドに転じて、約70円前後まで回復していた価格が、6月12日朝から、約90円前後まで一気に急上昇します。
さらに、上昇気流に乗った風船のように、Fコインの価格は急騰し、翌13日には、この1ヶ月間の最高値である約134円の価格を付けました。
この時の最高値の価格を計算式で表示すると次の通りです。
- 1FTあたり0.0024799ETH × イーサリアムレート(日本円)約53,900円 = 約134円
上場後の底値でもある初値の約1.6円に比べると、約84倍の価格になっています。
確かに、この短期間での爆上げぶりは、目を見張るものがありますね。
しかし、この最高値を付けた6月13日を天井として、その後は下降トレンドに入ってしまいます。
Fコイン(Fcoin)最高値~現在(6/14~6/22)の価格チャート
6月13日に、この1ヶ月間の最高値を付けたFコインですが、その後、6月15日頃までに、約90円前後まで一旦下げます。
その後、翌16日に約108円前後まで価格を戻しますが、それ以降は、一気に下降トレンドに入り、直近1週間で、現在(6月22日18時頃)価格の約48円前後まで急落しています。
そのハッキリとした理由は分かりませんが、それまでの急上昇に対して、ある程度、歯止めがかかってきたと感じた投資家が、利確や減資抜きをしたり、また、高値つかみしたホルダーの損切りなどが起こったものと思われ、いわゆる、売りが売りを呼ぶ状態になったのではないでしょうか。
Fコイン(Fcoin)価格チャート解説のまとめ
Fコイン(Fcoin)上場後1ヶ月間の価格推移と売買について
これまで、Fコイン(Fcoin Token)が、FCOIN取引所に上場してから、約1ヶ月間の価格チャートの動きについて説明してきました。
Fコインの上場直後の初値から、約1ヶ月間の価格(日本円)の推移を数字で簡単にまとめると、次の通りとなります。
- 初値(=底値)…約1.6円
- 高値…約134円(6月13日・初値に比べて約84倍)
- 現在価格…約48円(6月22日18時時点・初値に比べて約30倍・高値の約2.8分の1)
まぁ、最近のICO案件の上場後の価格は、ほとんどICO割れですし、ひどいものは、10分の1以下になっていることを考えれば、夢のような動きをしていますね。
では、実際には、どういった人が、このFコインを購入して利益を上げることができたのかというと、やはり、こういった新しい取引所コインの情報に敏感で、いち早く気づいた人だけが儲けることができたと思います。
というのも、実際、このFコインの話題がピークであった6月中旬頃に購入した人は、ほとんど損しているのではないかと思います。
ですので、少なくとも、それより前の6月上旬には購入していないと、利益を上げることはできなかったと思いますが、その頃は、今ほどは話題になっていませんでした。
ただ、一部の仮想通貨ユーチューバーやブロガーなどは、6月7日前後には、このFコインのことを紹介していましたので、そこで、すぐに購入を決断できた人は、利益を上げることができた可能性は高いと思います。
とはいっても、実際には、それらの人達が紹介している時は、すでに急上昇した後でもあったので、どうしても高値つかみをしたくないという心理が働き、私自身も含め、なかなか、購入を決断できるものでは無かったです。
結果的には、それ以上の爆上げが待っていたのですが・・・本当に、投資は難しいですね。
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Fコイン(Fcoin)の今後について
Fコインの今後の価格の動きについては、現在のように、下降トレンドの中に入っていると思うと、正直なところ、どこが底になるのか予測がつきませんね。
今のところ、2週間前に、一時もみ合いになっていた頃の価格帯の約48円前後で推移していますが、この後、切り返すのか、そのまま下落し続けるのか、見極めが必要な場面です。
ICOに関しても、ごく一部に対してのみ、プライベートセールが行われていたようですので、底値の目安の一つとなるICO価格も分かりません。
ですので、言ってしまえば、初値ぐらいが底値の目安となると考えてもいいのかもしれません(実際、初値がこの1ヶ月間の最安値)
そう考えると、まだ下降トレンドから抜け出せない可能性も高いように思えてしまいます。
また、今回の、このFコインの爆上げがあったからかどうかは分かりませんが、取引所トークン系の新たなコインが、次から次へと新規取引所と共に誕生していて、投資家の資金の一部がそちらに流れている可能性もありますので、その点も含めての見定めが必要ですね。
ただ、注意するべきこととして、これまでお話ししてきたFCOIN取引所を始め、海外の仮想通貨取引所には、ハッキングなどのセキュリティ面において、国内取引所以上のリスクがあると思います。
しかも、これらの中でも、最近誕生したような海外取引所というのは、どうしても過去の運営実績というものがありませんので、いつどうなるか分からないといったことも、頭の中に入れておく必要があります。
いずれにしましても、こういったハイリスクハイリターンの案件に投資する場合は、あくまでも、余裕資金の範囲内で行うようにしましょう。
まぁ、せいぜい、宝くじを購入するくらいの感覚の金額で投資した方がいいのではないでしょうか。