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子供の病気

おたふくかぜの予防接種は必要? 難聴などの合併症が心配、子供と大人の罹患記録

投稿日:2017年10月4日 更新日:

おたふくかぜの女の子

今は、定期接種に含まれていない、おたふくかぜの予防接種。

その必要性を認識したのは、病院で指摘されたからでした。

その時、当時はまだ定期接種になっていなかったB型肝炎とおたふくかぜも大事だよと言われたのです。

定期接種以外の予防接種は、入園するならロタも必要だろうと考え、任意接種で受けました。

ロタは、早めの時期に打たないといけないということは把握していたので、スケジュールに組み込んでもらいました。

 

なかなかいいかかりつけ医に巡り合えず、ちょうど小児科を転々としていたこともあり、一貫して見てもらっていなかったので、認識が遅くなってしまった部分もあります。

とりあえず、B型肝炎の予防接種が終わった後、おたふくかぜの予防接種をと考えていたところ、園で流行し娘がかかりました。

2歳半位のころです。

そして、その2週間後、母である私もかかりました。

ちょうどいろいろ調べて、ならないうちに受けておこうと考えていた矢先だったので、本当に心配しました。

おたふくかぜの後遺症に難聴があると知っていたら、もう少し早く受けていたのにと後悔しました。

しかし、現在任意接種になっているのにも、理由があるようです。

その辺りも含めて、おたふくかぜの予防接種について取り上げたいと思います。

NIID 国立感染症研究所の資料をもとに説明していきます。

おたふくかぜってどんな病気?

流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)

流行性耳下腺炎(mumps)は2~3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て発症し、片側あるいは両側の唾液腺の腫脹を特徴とするウイルス感染症 であり、通常1~2 週間で軽快する。

最も多い合併症は髄膜炎であり、その他髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などを認める場合がある。

出典:NIID 国立感染症研究所 「流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)

おたふくかぜの合併症と言えば、髄膜炎ムンプス難聴がよく聞かれます。

しかし、思春期以降では、男性で約20~30%に睾丸炎、女性では約7%に卵巣炎を合併するとされているそうです。

これは、不妊の原因となってしまう場合もあり、とてもつらい合併症ですので、見逃せない点でもあります。

 

おたふくかぜの予防接種ってどうして任意接種なの?

おたふくかぜの予防接種は、世界の多くの国では定期接種となっており、流行することも少ないようです。

では、日本ではどうして任意接種のままなのでしょうか。

その経緯は、国立感染症研究所の資料で説明されているので、引用します。

国内では1981年におたふくかぜワクチンの任意接種が始まったがその接種率は低く, 3~5年ごとに大規模なムンプス流行が発生した。

1989年4月に, 麻しんワクチンの定期接種時に, 麻しん・おたふくかぜ・風しん混合(MMR)ワクチンの選択が可能となったことから接種率が上昇し, 患者報告数は一時的に減少した。

しかし, MMRワクチンに含まれていたおたふくかぜワクチン株による無菌性髄膜炎の発生が社会問題となり(http://www.mhlw.go.jp/stf2/shingi2/2r9852000000bx23-att/2r9852000000bybc.pdf), 1993年4月にMMRワクチンの接種は中止され, 以降はおたふくかぜ単味ワクチンによる任意接種となった。

結果, おたふくかぜワクチン接種率は再び低迷し, ムンプスは4~5年ごとの全国流行を繰り返した(図1)。

出典:国立感染症研究所 「<特集>流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)2016年 9月現在

1993年4月にMMRワクチンの接種は中止されましたが、現在任意で摂取されているものは、おたふくかぜ単独の単味ワクチンとなっています。

 

娘と母のかかった時の様子

娘の様子

娘は、熱と顔の腫れ、痛くて食欲が低下したり…などを経て、出席停止期間明けの日に保育園に行けるまで回復しました。

熱が下がり少しずつ腫れが引いてきた出席停止期間の後半は、家で元気に遊んでいました。

病欠後の初登園日は、だいぶ頬の腫れは引いたものの、ほんの少しの腫れと違和感があるようでしたが、元気に過ごせたようです。

その後、しばらくは難聴の様子はないかなど気にして、両方の耳側から小さめの声で話しかけてみたりしました。

今のところ不安に思う点は見られませんが、会話もしっかりしてきて意思を伝えられるようになってきているので、気になる点が出てきたら検査も必要かなと思っています。

近々、3歳児健診もあるので、確認してみようと思います。

母の様子

今思えば、娘のおたふくかぜは回復が早かったです。

約2週間後、私の左頬がピリピリ痛く、少しずつ腫れあがってきました。

子供の時にかかっていなかったので、なるかなと内心びくびくしていたところ、案の定、本当に2週間の潜伏期間を経て発症しました。

高熱が数日続き、頬は両方とも腫れ激痛がしました。

口を動かすと痛くて、あけられないので、数日間まともに食事もとることができず、体力は落ちていくし消耗するばかりでした。

腫れもなかなか引かず、私の場合は、外に出られるまでに回復するまで10日程かかりました。

その間、保育園の送り迎えは夫に頼み、親子遠足も夫、引きこもり状態でした。

まぁ、感染症で外に出るわけにもいかないし、醜い状態で出たいとも思わないし、何とか出来る家事をやって過ごす日々でした。

もう、2度となりたくないです。

今までで、一番しんどい病気でした。

回復してしばらく経った頃、偶然「ドクターX 外科医・大門未知子4」の第7話で、ムンプス難聴の患者の話が出てきて、食い入るように見てしまいました。

その子は、高校生の時のおたふくかぜで…という設定でしたが、私も難聴になるリスクがあったんだなと妙にリアルに感じられて、おたふくかぜの予防接種って大事なんだと実感しました。

娘のことは、親に異常を伝えることができないためとても心配しましたが、自分のことは、特に耳の違和感もなかったので、大人でも難聴の可能性があることをリアルに認識できていなかったのだと思います。

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おたふくかぜの予防接種は、養育者の判断で

予防接種

おたふくかぜの予防接種は、定期接種に向けて動いているようですが、2017年10月時点では、まだ任意接種となっています。

そのため受けるか受けないかは、養育者の判断になります。

どちらかを判断する上で、一番気になるのは、予防接種の副反応だと思います。

もっとも問題になるのは、接種後3週間前後の無菌性髄膜炎の発生です。

ただ、おたふくかぜに自然感染した場合の主な合併症としても、無菌性髄膜炎は上がってくるので、自然感染と予防接種でのリスクの違いが判断基準の一つとなりそうです。

その辺りのことは、以下に記載されていますので、引用します。

髄膜炎はおたふくかぜの合併症として最も頻度が高く、またムンプスウイルスは小児の無菌性髄膜炎の起因ウイルスの大部分を占める。

おたふくかぜを発症した全例に施行された髄液検査で異常値を示した者(lab-oratory meningitis)が60%以上との報告もあるが、実際に入院加療を要するような臨床的髄膜炎(clinical meningitis)の発生頻度は10%以下である。

一方、ワクチン接種に伴う髄膜炎の発生頻度の調査は、MMRワクチンの統一株(933例に1例)と自社株の成績、および各社の市販後調査のデータがあるのみで、MMRワクチン中止後に現在も任意接種として使用されている単味ワクチンの、無菌性髄膜炎などの副反応の発生頻度は公には明らかでなかった。

そこで筆者らは、いずれも入院を要するような無菌性髄膜炎の発生頻度を、おたふくかぜワクチン接種後と自然感染例とを対比して前方視的に調査した()。

少々古い成績であるが、現在、おたふくかぜワクチンの定期接種化へ向けた動きが加速しているため、ここに紹介する。

この中で、自然感染は 1,051例が対象になり13例(1.24%)が無菌性髄膜炎として入院した。

一方、ワクチン接種例は21,465例で、髄膜炎による入院は10例(0.05%)であった。

すなわち、おたふくかぜワクチンの接種後に髄膜炎を発症することがあり、以前の統一株のMMR ワクチン接種後では約 500~1,000人に1人の発生頻度であったが、おたふくかぜの自然感染では約80人に1人が髄膜炎で入院加療を受けるため、それよりは少ない。

さらに、現在任意で接種されているおたふくかぜ単独のワクチン接種後では、2,000~2,500人に1人と自然感染よりはるかに少ない。

ただし発生頻度がゼロではないので、接種の3週間後に高熱が続き嘔吐や頭痛を訴えた場合は、念のため髄膜炎の発症を念頭に置いた観察や対応が重要になる。

出典:NIID 国立感染症研究所「おたふくかぜの自然感染とワクチン接種後の無菌性髄膜炎の発生について
医療法人社団永井小児科医院理事長 永井崇雄

 

以上のように、現在のおたふくかぜ単味ワクチンの無菌性髄膜炎の発生頻度は、自然感染に比べはるかに少ないようです。

ただ、上記にも記述されているように、ゼロではないことを踏まえた上での判断が必要になってくると思います。

ちなみに、上記資料の永井崇雄氏は、以下のように結論づけていらっしゃいます。

ワクチン接種に伴う無菌性髄膜炎の発症は自然感染よりはるかにリスクが低い。

何より、ワクチンの接種率が高く維持され流行がコントロールされれば、合併症の併発も予防され、その後疾患が排除されれば、はじめてワクチン接種を中止することも可能となる。

わが国でもおたふくかぜワクチンの、できれば2回接種を早期に定期接種化することが、ぜひとも必要である。

出典:NIID 国立感染症研究所 「おたふくかぜの自然感染とワクチン接種後の無菌性髄膜炎の発生について
医療法人社団永井小児科医院理事長 永井崇雄

 

まとめ

大事な予防接種ということもあり、エビデンスと共に紹介したかったので、引用が多くを占めてしまいました。

これらの資料を見るにつけ、私個人の見解としては早めの接種が必要だと感じていますが、それぞれ個々人でご判断くださいね。

NIID 国立感染症研究所には、今回取り上げた資料だけでなく様々な資料がありますので、疑問に思ったらぜひ調べてみてください。


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