※スピンドル(SPINDLE)公式サイトより
こんにちは!仮想通貨ウオッチャーのマサヒロです!
今回は、あのGACKTが全面的に参画している話題の仮想通貨「スピンドル(SPINDLE)」の上場後の価格チャートの推移について、まとめました。
この「GACKTコイン」と呼ばれるスピンドルの上場先ですが、まさかの海外仮想通貨取引所5ヶ所への同時上場でした。
GACKT自身も、オフィシャルブログの中で、この同時上場を「世界初、5ヶ国同時上場!」という言葉で伝えています。
確かに、ICO案件の新規上場と言えば、通常は、取引所1ヶ所ずつ段階的に上場していくと思いますので、世界初の5ヶ所同時上場ということは事実ではないかと思います。
まぁ、この仮想通貨スピンドルの事業に関しては、GACKT自身が、ICOによる資金調達をはじめとして、相当、全面的に関わって進めているとのことですから、他の仮想通貨とは違う何かを示すという意味でも、この世界初の5ヶ所同時上場という点にこだわったのかもしれませんね。
それでは、まず、その同時に上場した5ヶ所の仮想通貨取引所について見てみましょう。
スピンドル(SPINDLE)が同時上場した5ヶ所の仮想通貨取引所
スピンドルが上場した5ヶ所の仮想通貨取引所は、以下の通りです。
- HitBTC
- Yobit
- Livecoin
- BTC-Alpha
- Exrates(近日上場予定)
基本的には、スピンドルは、5月19日に同時上場していますが、Exratesについては、近日の上場予定となっています。
それでは、次に、それぞれの仮想通貨取引所について見てみましょう。
イギリスの大手仮想通貨取引所「HitBTC」に上場
※「HitBTC」公式サイトより
1ヶ所目は、最近のICOでは、初めての上場先として多い、イギリス拠点の大手仮想通貨取引所「HitBTC(ヒットビーティーシー)」に上場しました。
この取引所は、600種類以上の仮想通貨を取り扱う、世界の仮想通貨取引所の取引量ランキングでも、常時、第10位以内に入るような大手の取引所です。
※CoinMarketCapより
ちなみに、5月24日時点の取引量ランキングでは、世界第8位です。
ロシア拠点の仮想通貨取引所「Yobit」に上場
※「Yobit」公式サイトより
2ヶ所目は、ロシアの仮想通貨取引所「Yobit(ヨービット)」に上場しました。
Yobitは、何と、1,200種類以上の仮想通貨や、いわゆる、草コインを取り扱っている仮想通貨取引所です。
※CoinMarketCapより
世界の仮想通貨取引所の取引量ランキングでは、5月24日時点で、世界第53位の取引所ですので、世界の中では、まぁ、中堅規模の取引所と言えそうです。
ロシアの仮想通貨取引所「Livecoin」に上場
※「Livecoin」公式サイトより
3ヶ所目は、ロシア拠点の仮想通貨取引所「Livecoin(ライブコイン)」に上場しました。
この取引所では、300種類以上の仮想通貨を取り扱っていて、先日、ノアコイン(NOAH COIN)もこの取引所に上場しました。
※CoinMarketCapより
世界の仮想通貨取引所の取引量ランキングでは、1週間程前の5月18日時点で、世界第44位でしたので、こちらも同じく、中堅規模の取引所と言えそうです。
イギリスの仮想通貨取引所「BTC-Alpha」に上場
※「BTC-Alpha」公式サイトより
4ヶ所目は、イギリス拠点(ロシア拠点という話もあります)の仮想通貨取引所「BTC-Alpha(ビーティーシー・アルファ)」に上場しました。
この取引所では、50種類以上の仮想通貨を取り扱っていて、こちらの取引所にも、先日、ノアコインが上場しています。
※CoinMarketCapより
世界の仮想通貨取引所の取引量ランキングでは、1週間程前の5月18日時点で、世界第95位でしたので、中堅よりは下位の取引所です。
ブラジル(?)の仮想通貨取引所「Exrates」に上場予定
※「Exrates」公式サイトより
そして、最後の5ヶ所目は、ブラジル拠点(?)の仮想通貨取引所「Exrates(エクスレイテス)」に上場しました。
この取引所では、80種類以上の仮想通貨を取り扱っているようで、拠点国が不明でしたが、公式サイトのドメインを調べるとブラジルとなっていましたので、その可能性が高いのではないでしょうか。
※CoinMarketCapより
世界の仮想通貨取引所の取引量ランキングでは、本日時点で、世界第38位でしたので、中堅規模の取引所と言えそうです。
世界初、5ヶ国(5ヶ所)の仮想通貨取引所への同時上場について
まず、「世界5ヶ国」という表現ですが、調べたところ、イギリス2ヶ所、ロシア2ヶ所、ブラジル(?)1ヶ所でしたので、世界3ヶ国(?)が正確かもしれません。
ただ、仮想通貨取引所というもの自体が、世界最大級の取引所バイナンス(Binance)が、先日、本社・拠点先を中国・香港からマルタに移すという報道がなされたように、ノーボーダー(国境が無い)の思想に基づく運営形態である取引所が多いですので、まぁ、その辺は、アバウトに考えてもいいのかなと思います。
スピンドルの同時上場後1週間の価格チャート推移
そして、やはり気になるのが、この仮想通貨取引所5ヶ所への同時上場直後のスピンドルの価格(通貨単位:SPD)の動向ですね。
ただ、その前に、スピンドルのICOプライベートプレセール価格がいくら位だったのかについて調べてみました。
スピンドルのICOプレセール価格
※スピンドルの公式ホワイトペーパーより
スピンドルのプレセール価格について調べてみると、運営側の公式なメッセージも含め、色々な情報がネット上に飛び交っていましたので、ちょっとまとめてみました。
ロードマップとしては、上の画像の通り、2017年10月にプライベートプレセールを開始し、2018年1月に国内プレセールが終了、2018年4月~5月に、全世界向けのクラウドセールを実施するということでした。
そして、このプレセール価格については、2017年の時の価格は不明ですが、2018年1月末には、運営側からのメッセージを見る限り、以下のような価格で販売されていたようです。
・1SPD=0.006ETH(イーサリアム)
1月末のイーサリアム価格が約115,000円程でしたので計算すると次の通りです。
・1SPD=0.006ETH×115,000円=690円
ここで、この1SPD=0.006ETHという価格が、スピンドルの運営側から、コインの流通性を高めるため(実際には過大な時価総額への対応も兼ねて)に、リバリュー(revalue)戦略が実施されます。
その内容は、既存ホルダーのSPD持ち分を20倍に変更(例えば、1,000SPD保有→20,000SPD保有に変更)して、さらに、そこから10%をリバリューして、0.00033ETHに変更したとのこと。
そして、この変更後の価格をもとに計算すると、以下のようなプレセール価格になりました。
・1SPD=0.00033ETH×115,000円=約37.9円
なお、この価格は、あくまでも1月末日前後に、スピンドルを購入した人の価格となっていますので、イーサリアムの相場価格などにより、購入金額に多少の違いはあるかと思います。
また、基本的にICOのプレセールは、初期段階で投資した人や、より早い時期に購入した人の方が、安く購入できるというのが一般的ですので、この1月末よりも早く購入した人の単価は、もっと安いことも十分に考えられると思います。
そして、4月29日からは、全世界向けのクラウドセールが、以下の通りに、販売されました。
Token sale start date and time (GMT) 29th April / 0:00 GTM
Token sale end date and time (GMT) 15th May / 23:59 GTM
Token basic price 0.00033 ETH
4/29 – 5/6 0.00033 ETH
5/7 – 5/11 0.00036 ETH
5/12 – 5/15 0.00048 ETH
※出典:「WISERICO」HPより
この時のイーサリアムの価格が、70,000円~90,000円程でしたが、各期間ごとに、おおよそで計算すると次の通りの価格となります。
【4月29日~5月6日】
・1SPD=0.00033ETH×73,000円~90,000円=約24円~約29.7円
【5月6日~5月11日】
・1SPD=0.00036ETH×77,000円~90,000円=約27.7円~約32.4円
【4月29日~5月6日】
・1SPD=0.00048ETH×70,000円~80,000円=約33.6円~約38.4円
まぁ、同じプレセール期間内でも、購入する時のイーサリアムの値段によって、どうしても価格の幅があるようです。
ざっくり言ってしまえば、スピンドルのプライベートプレセール・クラウドセールの価格は、1SPDあたり約24円~約38円程というところでした。
スピンドルの同時上場後1週間の価格チャートの推移
※「HitBTC」公式サイトより(4時間足チャート)
上の画像は、スピンドルが、5月19日に仮想通貨取引所5ヶ所に同時上場してから、5月25日現在まで、約1週間のHitBTCの価格チャートです。
まず、5月19日の同時上場直後の価格ですが、最初の1時間で、最高値0.00037ETH~最安値0.00004ETHまでの間の価格をつけていました。
この時の1イーサリアムあたりの価格が約75,000円程ですので、掛け算して計算すると、最高値が約27.8円で最安値が約3円程となっていました。
つまり、最高値は、ほぼプレセール価格と同じくらいの金額でしたが、最安値は、プレセール価格の約10分の1くらいの価格となってしまいました。
その後は、プレセール価格の約4分の1の0.00008ETH(約6円)あたりを中心に、多少の価格変動がありました。
しかし、翌日からは、上下の価格変動が少なくなり、0.00005ETH(約3.8円)~0.00008ETH(約6円)の間の価格で推移しています。
そして、上の画像の通り、本日5月25日の確認時には、0.000046ETH(約3円)となっていましたので、プレセール価格の8分の1~12分の1くらいの価格になっています。
最近、同時期に、HitBTCに新しく上場した仮想通貨パトロン(PATRON)などとも同じですが、上場後すぐに、一気に価格が急落していき、その後、1週間ほど経過しても、全く上昇の兆しが見えないようなチャートになっています。
急落の原因は、ビットコインをはじめとした仮想通貨市場全体の地合いの悪さや、GACKTの所属事務所の特別清算のニュース(GACKT本人がブログで現在の関係性を否定)などの影響も、少なからずあるかもしれません。
ただ、やはり、一番の原因は、プライベートプレセールなど(他に、縁故セールがあるかどうかは不明)で購入した、一部ホルダーによる上場後すぐの利確によるものかもしれません。
※スピンドルの公式ホワイトペーパーより
なお、上の文面の通り、価格維持のために、スピンドル保有者に対しては「上場後1ヶ月間は保有するSPDの内の3分の2を取引所で販売してはならない」といったようなロックアップを設けてはいたようですが、あまり意味が無かったようです。
この先、どのように価格が変動して行くかは分かりませんが、現状、プレセールで購入したホルダーは、大きな含み損をかかえることになりました。
一方、このスピンドルを新たに購入したり、買い増しを検討している人にとっては、買い時のタイミングなのかもしれません。
まぁ、予想はできませんが、あくまでも今後の相場次第ですし、また、この状況を見て、運営側が買い支えしたり、大手取引所への上場といったサプライズ情報が出てくるかにもよるかと思います。
仮想通貨スピンドルの今後の価格推移について
※「SPINDLE BLACK STAR」(YouTube動画)より
最後に、スピンドルの今後の展開ですが、その前に、スピンドルの事業内容について簡単におさらいしましょう・・・
といっても、ホワイトペーパーを読むのは大変ですので、ざっくりと、スピンドルの内容を把握するために、上のスピンドルCEO平井氏が、事業概要を語っているプロモーション動画を見てみましょう。
短い動画ですので、どうしても抽象的な話ではありますが、まぁ、より公平性のある投資・運用のプラットフォームを築きたいということでしょうか。
そして、公式サイトに載っていた文字に起こしたスピンドルの概要(一部)が下の文章です。
今までにない透明性と公平性を持つ投資・運用プラットフォーム
SPINDLE はブロックチェーンとスマートコントラクト技術を用いた改竄不可能な透明性の高い情報をもった投資・運用のプラットフォーム
SPINDLE は 暗号通貨SPINDLE内に運用者の運用計画書・運用履歴・運用成績などをブロックチェーン技術を用いて記録しており、個々人が投資に際して嘘偽り・虚飾の不可能な情報によって投資対象を判断する事が可能です。
また個人が暗号通貨SPINDLEを用いて直接投資を行うため、その投資に第三者の意思や意向が介在する事は不可能です。
そのようにして行われた投資は即座にスマートコントラクトの技術によって、ブロックチェーンに記録されるため、従来のように銀行や証券会社が介在せず、投資者と運用者の対等な関係を生み出します。
この投資者と運用者の公平な関係性こそが、従来の投資・運用の際の茫漠とした不安を取り除く、最大の解決策であり、その公平な関係を支える情報の透明性・信頼性も多くの人が主体的に投資・運用に取り組む切っ掛けとなるとSPINDLEは考えます。
当初、SPINDLEを用いた投資対象には世界的な暗号通貨運用者が揃いますが、将来的には有望なスタートアップ企業の資金調達やクラウドファンディングのような投資対象もラインナップされるでしょう。
その様な多種多様な投資対象から、個々人が 明確な意思と目的を持って投資を行う事で、投資=収益といった旧来の価値だけでは無い、投資を通じて人生の豊かさや心の豊かさを感じる事ができる環境が生まれ、人間が自律した人生を歩んでゆける。SPINDLEは、そう信じています。
※出典:スピンドル(SPINDLE)公式サイトより
・・・まぁ、細かい技術的なところは、スピンドルのホワイトペーパーを見ないと分かりませんね(笑)
ちなみに、そのホワイトペーパーに書いてある、ICO後のサービスロードマップが以下の図です。
※スピンドル公式サイトWPより
より具体的な内容については分かりませんが、いずれにしろ、今後のスピンドルの価格については、こういった事業の実現可能性や期待値が影響するかと思います。
そして、GACKTがブログでも伝えているように、今回の5ヶ所の仮想通貨取引所を含め、12ヶ国(12ヶ所?)の取引所への上場が予定を予定しているということですので、そのあたりの情報の出方も、1つの目安になるかもしれませんね。