今年も、昨年末~2025年初のお正月の間、自宅の玄関ドアに正月飾り(しめ縄)を飾る家を多く見ることができます。
この正月飾りをいつから飾るかについては、年末の「松迎え」と呼ばれる12月13日以降であればいつでも構わないのですが、実際には、クリスマス後~12月30日頃までに飾る家が多いです。
一方、正月飾りをいつまで飾るかについては、何となく、お正月が終わるまでというイメージを持っている人が多いと思いますが、正式にはいつまでなのでしょうか?
そこで今回は「2025年は正月飾りをいつまで飾ればいいの?」という疑問に関して、以下のような点を調べてまとめました。
正月飾りはいつまで飾るの?2025年初に外す時期
まず、正月飾りをいつまで飾るのかについては地域によって様々ですが、一般的には、多くの地域で「松の内」と呼ばれる期間まで飾られています。
この「松の内」とは、日本の伝統的な新年の期間を指す言葉で、この間は、新年を迎えるための準備として、家や店先などに、しめ縄や門松といった正月飾りを飾り、年神様(歳神様)を迎え入れるようにします。
つまり、正月飾りは、年神様を迎え新年を祝う期間まで飾ります。
これは毎年同じで、2025年も松の内の期間の最終日まで飾ります。
時間帯で言えば、松の内の最終日の日没後に片付ける家庭が多いでしょう。
ただ、この松の内の期間は、日本全国同じというわけではなく、地方によって多少異なります。
具体的には以下の通りですが、例えば、関東や東北など東日本地域の松の内の期間は、1月1日~1月7日まで、一方、関西や四国地方では、1月1日~1月15日までとなっています。
『松の内』の期間(2025年の場合)
- 北海道地方…1月1日(水)~1月7日(火)
- 東北地方…1月1日(水)~1月7日(火)
- 関東地方…1月1日(水)~1月7日(火)
- 中部地方…1月1日(水)~1月7日(火)
- 関西地方…1月1日(水)~1月15日(水)
- 中国地方…1月1日(水)~1月7日(火)
- 四国地方…1月1日(水)~1月15日(水)
- 九州地方…1月1日(水)~1月7日(火)
以上ですが、ただ、これらの松の内の期間については、あくまでも、各地方で慣例となっている一般的なものです。
ですので、各地域や集落などによっては、異なる伝統や習慣もあるため、詳しく知りたい人は、地元の市区町村や自治会、町内会、神社、または、風習などを研究している団体に問い合わせた方が良いでしょう。
正月飾りの片付け方|2025年初
松の内の期間が終わると、一般的には、正月飾りを焼くことで年神様を見送る風習があります。
この儀式は、地方によって呼び方が違っていて「左義長」や「どんど焼き」「とんど焼き」等と呼ばれています。
特に、しめ縄や門松といった正月飾りを焼くこれらの行事は、神様への感謝と敬意を表し、無病息災を祈る意味合いを持っています。
しかし、日本全国全ての地域で、これらの伝統行事が行われているわけではありません。
もし、近隣の神社などで、左義長といった行事が開催されていない場合は、地域のゴミ処理ルールに従って処分することが望ましいです。
処分する際には、新聞紙で飾りを包み、通常のゴミとは別に出すことをお勧めします。
この方法を取ることで、環境への配慮と同時に、伝統的な神様への敬意も保つことができるため、一石二鳥の解決策となるわけです。
正月飾りの鏡餅はいつまで飾るの?2025年初
鏡餅は、しめ縄や門松と並ぶ正月飾りの一つで、年神様を迎えるために用いられます。
いつから飾るかは、他の正月飾りと同じで、12月13日以降であればいつでも構わないのですが、実際には、クリスマス後~12月30日頃までに飾るのが一般的です。
正月が終わった後の扱いには特別な儀式があり、以下のような段取りで行います。
- お鏡開き(かがみびらき)…鏡餅を片付ける行事で、通常は1月11日に行われ(地域や家庭によって日付は異なることもある)、この日に鏡餅を割って食べることで、神様に感謝し、その恵みを頂くとされています。
- 割り方…鏡餅を割る際には、ナイフやハンマーなどの刃物を使わず、木槌や手で割ることが推奨されていて、これは刃物を使うと神様を傷つけることになると考えられているためです。
- 食べ方…割った鏡餅は、お雑煮やきな粉をかけて食べることが一般的ですが、甘く煮たり、焼いて食べる方法もあります。
- 注意点…食べる際には、鏡餅が硬くなっていることが多いので、しっかりと加熱するか、柔らかくしてから食べると良いでしょう。
鏡餅は、正月の祝いの象徴であり、お鏡開きはその祝いを家族で分かち合う重要な行事です。
この儀式を通して、新年の幸運と健康を願うという意味が込められています。
正月飾りはいつまで飾るの?2025年初に外す時期を解説!まとめ
今回は、2025年は正月飾りをいつまで飾ればいいのかについてまとめました。
今年も多くの家庭が、年末~2025年のお正月期間に玄関ドアにしめ縄などの正月飾りを飾っていますが、正月飾りをいつまで飾るのかについては、一般的には「松の内」の期間までとされています。
この松の内は地域によって異なり、関東や東北、北海道、中国、九州地方では、毎年1月1日~1月7日、関西や四国では、毎年1月1日~1月15日までが一般的です。
また、松の内が終わると、伝統的には正月飾りを焼いて年神様を送り出します。
この儀式は地方によって「左義長」、「どんど焼き」「とんど焼き」などと呼ばれています。
しかし全国全ての地域で行われている行事ではないので、近隣でそういった機会がない場合は、地域のゴミ処理ルールに従って処分し、新聞紙で包んで通常のゴミとは別に出すことが推奨されています。
そして、鏡餅は、正月の終わりに「お鏡開き」という行事で取り扱われます。
これは通常1月11日に行われ、ナイフやハンマーを使わずに手や木槌で鏡餅を割り、神様への感謝と共にその恵みをいただく儀式です。
割った鏡餅はお雑煮やきな粉をかけて食べるのが一般的で、食べる際には硬くなっていることが多いため加熱や柔らかくする工夫が必要です。
お鏡開きは家族で新年の幸運と健康を願う重要な行事です。