日本は、湿気の多い国でありながら、なぜ、こんなにも肌が乾燥するのでしょうか?
そのひとつの理由が、紫外線やエアコンの空調といった、外的環境によるものであると考えられています。
つまり、紫外線によるダメージをはじめ、室内の空調による乾燥や寒暖差により、特に、皮膚の構造が薄く保湿力が弱い、目元などが乾燥しがちになります。
そして、もうひとつの理由は、体内の水分不足によるものです。
汗をかき過ぎると、体内の水分が減少して、身体全体が水分不足に陥ってしまいます。
すると、肌の表面はもちろんのこと、肌内部の水分も減少して、結果的に乾燥状態になってしまうわけです。
そんな時に、最も大切なのがスキンケアであることは言うまでもないですが、同じように、食べ物を摂取することによる、肌対策もした方がいいのは間違いありません。
そんな乾燥肌に有効とされていて、おすすめな食べ物が、「アボガド」と「こんにゃく(蒟蒻)」です。
今回は、これらについてまとめましたので、ご覧ください。
[originalsc]乾燥肌にいい栄養素と食べ物は
乾燥肌にいい栄養素は、たんぱく質やEPA・DHA、ビタミン類などいくつかありますので、それぞれについて見てみましょう。
【タンパク質を含む食べ物】
まず、栄養面から乾燥肌になる原因を考えてみると、タンパク質が足りていないということが考えられます。
つまり、天然保湿因子となるのは、アミノ酸ですので、これを含む肉類や卵などを摂取する必要があります。
具体的には、以下のような食材等に、この栄養素が多く含まれています。
- 肉類
- 魚類
- 卵
- 大豆製品
- 乳製品
EPAやDHAを含む食べ物
次に、オメガ3系脂肪酸のEPA、DHAで、これらが肌の保湿力を高めます。
具体的には、以下のような食材等に、この栄養素が多く含まれています。
- イワシ
- サンマ
ビタミン類(A・B・B2・C・E)
そして、ビタミン類(A・B・B2・C・E)も、肌の保湿力を高めます。
ビタミンAを含む食べ物
まずは、ビタミンAで、身体の代謝を活発にします。
具体的には、以下のような食材等に、この栄養素が多く含まれています。
- レバー
- ウナギ
- 卵
- ほうれん草・にんじん等の緑黄色野菜
ビタミンB2を含む食べ物
次に、ビタミンB2は、脂質や糖質、タンパク質が分解されて、身体のエネルギーに変わる時の酸化還元酵素の補酵素として働き、美肌つくりの鍵となります。
具体的には、以下のような食材等に、この栄養素が多く含まれています。
- 豚肉
- ウナギ
- 納豆
- 牛乳
ビタミンCを含む食べ物
そして、ビタミンCで、コラーゲンというたんぱく質をつくるのに不可欠な栄養素です。
具体的には、以下のような食材等に、この栄養素が多く含まれています。
- いちご
- キウイ
- その他、フルーツや野菜類
ビタミンEを含む食べ物
さらに、ビタミンEが、肌のバリア機能を強化してくれます。
具体的には、以下のような食材等に、この栄養素が多く含まれています。
- アボガド
- ナッツ類
- アーモンド
- 大豆製品
- すじこ
以上のように、乾燥肌を改善するためには、スキンケアだけでなく、これらのような乾燥肌を改善してくれる栄養素を含む食べ物を積極的にとっていくことが、大切なのです。
[adsense]乾燥肌にアボガドがおすすめな理由
実は、乾燥してしまった肌のツヤを生み出すのに、アボガドがいいと言われています。
特に、冬の乾燥した冷たい気温が、肌にダメージを与えてしまいますが、そんな時におすすめしたいのが、健康的な脂肪分を含んでいるアボガドです。
アボガドは「畑のバター」と呼ばれるほど栄養が豊富で、含まれているビタミンCやビタミンE、βカロチン(ベータカロチン)などによって肌のコラーゲンを増やしたりと、肌にとって、とてもいい成分がたっぷりと含まれています。
乾燥肌にこんにゃく(蒟蒻)がおすすめな理由
こんにゃく(蒟蒻)というと、イメージとして思い浮かぶのは、そのダイエット効果などですが、実は、乾燥肌のトラブルを改善に導いてくれる食材でもあります。
こんにゃくには「こんにゃくセラミド」とも言われる、身体の肌の水分を逃しにくくする効果がある植物性グルコシルセラミドが、小麦の7倍~16倍も入っているため、美容の面からも話題になっています。
このセラミドという栄養素がなければ、人の肌は、潤いを保つことが難しくなりますので、当然、乾燥肌を改善するためにも、必要不可欠なものなのです。
また、保湿機能を高めるだけでなく、肌のバリア機能を保持する上で大切な栄養素なのです。
こういった点から、こんにゃくが乾燥肌の対策に最適なのがよく分かります。
まとめ
乾燥肌は、紫外線などの外的環境が原因になることもありますが、偏りのある食生活や不規則な生活習慣などによって、肌の代謝(ターンオーバー)が乱れることで悪化してしまうケースも多いです。
また、角質層の水分や天然保湿因子などが減少し、皮膚の表面がカサカサとなって、結果的に乾燥肌となってしまいますので、アボガドやこんにゃく(蒟蒻)などといった食品から予防するといいですね。