神社へお参りに行って、賽銭箱にお賽銭を捧げようとした時、
「お賽銭でダメな金額はあるのか?」
「お賽銭で縁起が悪い語呂合わせって何?」
…そんなことを考えてしまう人も、多いのではないでしょうか。
一般的に、お賽銭で最も重要な事は、神様への感謝の気持ちや願いを込めて誠意を持って捧げることであり、その金額はいくらでもいいと言われています。
とは言え「お賽銭でダメな金額や縁起の悪い金額は避けたいな…」と気になってしまうのが、正直なところです。
そこで今回は、お賽銭でダメと言われている金額、縁起が悪い語呂合わせや硬貨などについてまとめましたので、ご覧ください。
お賽銭でダメな金額とは?縁起が悪い語呂合わせ
お賽銭でダメな金額と言われているものの中で、語呂合わせにより縁起が悪いとされているものは、以下の通りです。
以上ですが、これらの語呂合わせは、日本特有の文化的背景や言葉遊び、言い伝え、迷信等に基づくものです。
ですので、実際に、これらの金額が不吉とされるかどうかは、地域や個人の解釈等によって異なりますので、あくまでも参考程度に止めましょう。
では、それぞれについて、詳しく見てみましょう。
10円(遠縁になる)
10円が「遠縁」と解釈されるのは、「10」を「とお」と聞こえ、「円」を「縁」と読むことから、遠く離れた縁を意味するとされるためです。
33円(散々な目にあう)
33円が「散々」と解釈されるのは、数字の「3」が二回続いており、「さんざん(散々)」と聞こえることから来ています。
65円(ろくなご縁がない)
65円が「ろくなご縁がない」とされるのは、「6」を「ろく」と「5円」を「ごえん」と読み替えることによります。
69円(ろくなことがない)
69円が「ろくなことがない」と解釈されるのは、「6」を「ろ(く)」と「9」を「く」と読み替えることによります。
71円(ない縁)
71円が「ない縁」とされるのは、「7」を「な」と「1」を「い」、「円」を「縁」と読み替えることによります。
75円(なんのご縁もない)
75円が「なんのご縁もない」と解釈されるのは、「7」を「な」と「5円」を「ごえん」と読み替えることによります。
79円(泣く)
79円が「泣く」とされるのは、「7」を「な」と「9」を「く」と読み替えることによります。
85円(やっぱりご縁がない)
85円が「やっぱりご縁がない」と解釈されるのは、「8」を「や(っぱり)」と「5円」を「ごえん」と読み替えることによります。
95円(苦しいご縁にあう)
95円が「苦しいご縁にあう」とされるのは、「9」を「く(るしい)」と「5円」を「ごえん」と読み替えることによります。
105円(当分ご縁がない)
105円が「当分ご縁がない」とされるのは、「10」を「とお(ぶん)」と「5円」を「ごえん」と読み替えることによります。
500円(これ以上の効果はない)
500円が「これ以上の効果はない」とされる具体的な語呂合わせは、一般的ではありませんが、大きな金額であることから「これ以上の効果はない」と解釈されることがあります。
お賽銭でダメな金額とは?縁起が悪い硬貨
お賽銭でダメな金額と言われているものの中で、縁起が悪いとされている硬貨は、以下の通りです。
ただ、これらの硬貨についても、縁起が悪いとされるかどうかは、地域や個人によって解釈が異なるため、参考程度として考えるようにしましょう。
では、それぞれ見てみましょう。
10円硬貨
10円(とおえん)は「遠縁」に通じ、「縁が遠のく」と解釈されることがあります。
さらに、偶数の金額でもあるため、「分かれる」や「割れる」ことを象徴し、縁起が悪いとされることもあります。
500円硬貨
500円は、日本の硬貨の中で最も大きな金額であり、「これ以上の効果(硬貨)はない」という意味に取られ、お賽銭を捧げてお祈りしても、あまり効果が無いと解釈されます。
お賽銭に借金したお金は捧げない
借金したお金でお賽銭を捧げることは、一般的に良くないとされています。
その主な理由は、お賽銭は神様への感謝や願いを表す神聖な行為のため、借金したお金でお賽銭をすることは、この純粋さや誠実さを損なうと考えられるからです。
お賽銭は金額の大小ではなく、捧げる人の心が大切ですので、例え少額であっても、自分の持っているお金の中から、可能な範囲で捧げることが重要です。
お賽銭でダメな金額の結論
今回は、お賽銭でダメと言われている金額、縁起が悪い語呂合わせや硬貨などについてまとめました。
ただ、繰り返しますが、お賽銭は、神様への感謝や願いを表す行為ですので、金額よりも、心からの感謝や願いを誠実に表現することが何よりも大切です。
ですので、お賽銭をいくら捧げるかは、個人の意志と状況に基づいて決めるべきであり、今回紹介した、語呂合わせなどにより縁起が悪いとされる金額や硬貨についても、あくまでも参考程度に止めておきましょう。
お賽銭の最も重要な点は、金額や形式ではなく、心からの感謝や願い、そしてその行為に込められた純粋な心であり、それが真の意味でのお賽銭の精神と言えるわけです。