今年もインフルエンザ予防接種の時期がやってきましたね。
皆さんは、会社や学校でインフルエンザ予防接種を、受けるように言われてはいませんか?
ちょっと、注射嫌いにはイヤな季節ですが、あの苦しい症状をご存じの方ならば、注射の痛みなど何でもないはず・・・
そして、ちょっと気になるのが、インフルエンザ予防接種の料金です。
家族の多いご家族でしたら、その料金も馬鹿になりませんよね(^^;
できるだけお得な金額で受けたいものですが、このインフルエンザ予防接種の値段が、病院によって違いがあることを知っていますか?
今回は、このインフルエンザ予防接種の料金が病院ごとに違う理由などについて書いてみたいと思います。
インフルエンザ予防接種の料金が病院ごとに違う理由
インフルエンザ予防接種の料金は、全国、どの病院でも同じ値段と考えている人もいるのではないでしょうか?
しかし、実際は、病院によって違います。
では、なぜ違うのでしょうか。
その答えは、インフルエンザ予防接種が、保険診療ではなく、自由診療になっているからです。
つまり、健康保険証を持参しても、一般成人の3割負担は適用されません。
保険診療ならば、病院の診療報酬というのは点数化されていますから、診療内容が同じであれば、基本的には診療料金は同じわけです。
しかし、インフルエンザ予防接種は自由診療なので、病院毎に自由に料金を設定することができてしまいます。
それなら、医師会という強い組織があるのだから、そこで接種料金を決めてしまえば、均一料金にできてしまう・・・とも考えられるのですが、これは完全に独占禁止法という法律にふれるため、簡単には決められないようです。
ちなみに、自由診療という点から、病院がインフルエンザ予防接種の料金を決める場合「ワクチンの仕入価格+病院の必要経費+病院の利益」の合計から算出しています。
ワクチンの仕入価格は、厚生労働省が、今年流行するであろうインフルエンザのウイルス株を選定し、それを国内のメーカーに依頼します。
そのメーカーが使用するウイルス株はどこのメーカーでも同じですので、ワクチンの仕入価格はどの病院でも同じになっているようです。
しかし、ワクチン接種料金を構成するものには、ワクチン仕入価格の他に、病院を運営していく上での人件費や設備費等の経費と、病院の利益が含まれます。
つまり、病院の規模の大きさなどにより、当然、管理運営に必要となるコストも相対的に違っていたり、必要経費などが病院によって異なることから、インフルエンザ予防接種の料金は、病院ごとに異なるということが言えるのです。
2018年のインフルエンザ予防接種の全国料金相場
ちなみに、2018年~2019年シーズンのインフルエンザ予防接種の料金相場(全国平均価格)は、3,529円(Qlife調査)です。
前年度という比較してみると、5円アップのみで横ばいとなっています。
例えば、東京都では、3,662円で前年度比11円プラスで、大阪では、3,479円で前年度比で19円プラスとなっています。
まぁ、この程度の金額差であれば、誤差の範囲内の横ばいと言えるのではないでしょうか。
なお、病院によっては、良心的な意味合いや経営方針、かかりつけの病院にしてもらおうといった戦略的な観点などから、インフルエンザ予防接種の料金を安く抑えている病院も少なくないようです。
インフルエンザの予防接種は、基本的には、かかりつけの病院で受けた方がいいと思います。
しかし、もしそういったかかりつけの病院などが無い人は、インフルエンザ予防接種を受ける前に、いくつかの病院を調べてみるのもいいかもしれません。