私が山口祐一郎さんをはじめて知ったのは、たぶん「恋を何年休んでますか」を見た時だと思います。
飯島直子さんの夫で売れない俳優の役でした。
にくめないかわいいキャラクターが印象的でした。
恋を何年休んでますか(2001年)
最初、意味深なタイトルと宮沢和史さん目当てで見始めたドラマですが、「いっちゃん」役の山口祐一郎さんも主要キャストほどの出演シーンはないものの十分存在感を放っていて印象に残りました。
小泉今日子、仲村トオル、黒木瞳、飯島直子などの主要キャストに近い役で、ぜんぜん知らなかったので「なんか注目されている人?」と思ったのを覚えています。
売れない役者で、美容師の妻に支えてもらっている役です。
家事の苦労を分からない妻に対して愚痴るところとか、主婦みたいで共感してしまいました。
はじめて知った俳優さんでしたが、主婦の共感を得られる台詞を言うところも、印象に残ったポイントだったのかも。
最後に、ファンを意識しただろうと思われる舞台のシーンもありましたね。
百年の物語 大正編(2002年)
TBSの3夜連続ドラマの第1夜「大正編・愛と憎しみの嵐」に出演していました。
主演の松島菜々子の夫役でした。
昔の男の人といった感じの、不器用な夫で「いっちゃん」とは、全く違うタイプでした。
この役は、きっと演じる役者によって、だいぶ印象が違う気がします。
大正時代に政略結婚した夫という設定で、特に前半は、目に余る言動といいますか。。。
ただ、そういった人物を、山口祐一郎さんは、もともとの品のあるオーラと清潔感でカバーしながら演じているように思います。
ミュージカルスターとしてのオーラが無意識に出ちゃっている感じでしょうか。
ドラマとしては、不潔感たっぷりのおっさんみたいなキャラでもいいのかもしれませんが、それだと見るに堪えない感じもします。
そういう意味では、彼が演じることで見やすくなっていたと思います。
最後の独白シーンなど、私の中ではコミカルな印象が強かったので、とてもしっとり演じていてよかったです。
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女神の恋(2003年)
NHKの夜ドラで、松本明子と共演した「女神の恋」。
この作品は、またもう一度見たいと思ってるドラマです。
ひょんなことから一つ屋根の下で過ごすことになってしまった、独身OL・末松吉子(松本明子)と売れないSF作家・小田龍之介(山口祐一郎)。
二人が繰り広げる笑えるけれどちょっと切ないラブコメディです。
お互い好きな人がいたり大事なものがある二人が、一緒に住むことで自然に互いのことに介入するようになり、ちょっとおせっかいをするようになります。
もともとお互い邪心や下心はないので、素直なやりとりが自然に距離を縮めていきます。
最初は、そんな感じだったのですが、段々二人の心が近くなって行く様子に、当時キュンキュンしながらはまってしまいました。
宮崎県高千穂地方の風景も美しくて、一度行ってみたいなと思わせる場所です。
メインキャスト二人の掛け合いが大半なので、山口祐一郎さんの魅力を堪能できます。
昨日の敵は今日の友(2000年)
このドラマは、実はまだ見たことがないんです。
最近存在を知ったばかりで。
同時期にエリザベートでトート閣下を演じた内野聖陽と共演したドラマということで知りました。
内野聖陽は「ゴンゾウ」ではまってしまって、2人が出てるんならぜひ見てみたいなと。
「40歳間近の独身キャリア・ウーマンに突然訪れた恋。
しかし、愛する人の兄嫁は職場の憎いライバルだった……大人たちの友情と愛情を描くロマンティックコメディ。」だそうです。
主演は、浅野ゆう子。
ライバルの役に原田美枝子、恋人に内野聖陽、義兄に山口祐一郎です。
レビューを見ていると楽しめる作品だそうで、ぜひ見てみたいですね。
まとめ
山口祐一郎さんのおすすめドラマを4点ピックアップしてみました。
本当に久しぶりに、2017年7月スタートのNHKドラマの「定年女子」にも出演されていましたね。
こちらは、女神の恋の脚本と同じ田淵久美子さんの脚本だったので期待していたのですが、私としては「おすすめ!」というラインには至らない作品でした。
ドラマの設定は今までにない展開になりそうで、興味を引いたのですが、終盤が特にリアルには起こりにくい展開で、「うーん…」という感じでした。
山口祐一郎さんは、飄々としたヒロインの同年代の男性役で、相変わらずの独特の存在感を放っていました。
でも、もっと違う感じのドラマでも見たいなと感じました。
もっと山口祐一郎さんを活かした役を。
自分の想像ではそれがどんな役なのか、言葉で表現しきれないのですが。
「これはいいドラマ&いい山口祐一郎さんを見させてもらったなぁ」と唸るような。
どこかのテレビ局さん、よろしくお願いします!