初詣の時などに、多くの参拝者が神社の賽銭箱にお賽銭を納め、目を閉じて神仏へのお礼やお願い事を心の中で念じています。
そのお賽銭の金額は人によって異なりますが、115円(100円硬貨+10円硬貨+5円硬貨)を入れる人も多いようです。
この115円という金額には、特別な意味が込められており、縁起が良いとされています。
では、そのように、お賽銭の金額を115円捧げる具体的な理由とは何なのか、ちょっと気になるところです。
そこで今回は、神社のお賽銭の金額として115円を捧げる意味や理由などについて調べてまとめましたので、ご覧ください。
お賽銭の金額115円の意味とは?3つの理由
お賽銭の金額115円の意味とは何なのでしょうか?
初詣の時などに、神社の賽銭箱に115円を捧げると良いとされる理由には、次の3つが考えられます。
- 「いいご縁」という語呂合わせ
- 風水において最強の数字である
- 異質の硬貨の組み合わせは縁起が良い
では、それぞれについて、詳しく見てみましょう。
お賽銭の金額115円の意味①「いいご縁」の語呂合わせ
お賽銭の金額115円の意味として挙げられる1つ目の理由は、「いいご縁」の語呂合わせだからです。
この115円という金額は「いいご縁」という語呂合わせで知られています。
具体的に言うと、1が「いい」と読まれ、5が「ご縁」と解釈されることで、「1(いい)1(いい)5(ご縁)」といったように、「良縁に恵まれる」という意味が込められています。
これは、恋愛や結婚、友人との仲、ビジネス上での取引先など、良縁に恵まれたい人にとっては、願ったりかなったりの語呂合わせです。
日本では、古来から数字の語呂合わせを重視する文化が根強く、それは、現代においても引き継がれていますので、この点を重要視して、お賽銭の金額を115円にする人が多いようです。
お賽銭の金額115円の意味② 風水において最強の数字である
お賽銭の金額115円の意味として挙げられる2つ目の理由は、「115」という数が、風水において最強の数字だからです。
風水の観点から「115」という数字は特別な意味を持ち、金運や成功を引き寄せる効果があると言われ、さらに言えば、天下を取ることもできる強力な数として知られています。
あの著名な風水の専門家であるドクターコパ氏も、この115円という金額を財布に入れて持ち歩いているそうです。
このような理由から、金運を強くしたい人や、ビジネスなどで成功を収めたい人にとっては、お賽銭で115円を捧げるということが、とても大きな意味を持つことになるのです。
お賽銭の金額115円の意味③ 異質の硬貨の組み合わせは縁起が良い
お賽銭の金額115円の意味として挙げられる3つ目の理由は、異質の硬貨の組み合わせは縁起が良いと言われているからです。
日本の硬貨には、次のように、色や形による特徴があります。
- 白色の硬貨…1円、100円、500円
- 赤色(銅色)の硬貨…10円
- 穴が開いた硬貨…5円、50円
これらの硬貨のうち、白色の硬貨は、もともと神様へのお供え物が白米であったため、それに近いものとして、お賽銭に良いとされています。
さらには、神社の賽銭箱の上に見られる縄と鈴が男性を連想させるため、賽銭箱へ投げ入れる賽銭は生命の源を意味するとされています。
また、赤色の硬貨は、お寺や一部の神社では、鰐口が女性を連想させて縁起が良いとも言われています。
まぁ、お祝いの行事として知られている大晦日の紅白歌合戦でも、男性が白組、女性が紅組と位置付けられていることも、同じ考えでしょう。
そして、穴が開いた硬貨は「未来が見通せる」という意味から、良い縁起を持つと考えられています。
したがって、お賽銭を、それぞれに良いイメージを連想させる、白い硬貨(100円玉)と赤い硬貨(10円玉)と穴が開いた硬貨(5円玉)の組み合わせで構成することは、とても縁起が良く、願いが叶いやすくなるとされています。
お賽銭の金額で115円捧げる時の組み合わせ
これまで、お賽銭の金額で115円がいい3つの理由について説明しましたが、では、具体的には、どのような硬貨の組み合わせが良いのでしょうか。
お賽銭は「115円」と一口に言っても、10円や5円、1円を多く使って115円にすることもできますが、やはりシンプルに、次のような組み合わせが理想的です。
- 白色の硬貨(100円玉)×1枚
- 赤色の硬貨(10円玉)×1枚
- 穴がある硬貨(5円玉)×1枚
これ以外にも、ご縁(5円)を多く引き寄せたかったり、未来を見通したいといった理由から、5円玉の割合を多くしたりする人もいるでしょう。
もしかしたら、家に1円玉が多くあるからといって、1円玉の割合を多くしたりする人もいるでしょう。
もちろん、お賽銭として納める金額や硬貨の割合は、人それぞれ自由です。
ただ、神社とは、そもそも「神様」をお祭りし、人と神様の世界を結ぶ祭祀の場所でもあり、また、境内は神様が人界に降りる場所でもありますので、その神社に仕える人(神職)を困らせるようなお賽銭のやり方は、少し控えた方がいいでしょう。
ですので、神社でもお寺でも、お賽銭の金額を115円にする場合は、100円玉、10円玉、5円玉、それぞれ1枚ずつ捧げることが、最も願いが届きやすいとされています。
ちなみに、100円玉が無い場合は、白色の硬貨である50円玉×2枚にすることは問題無いでしょう。
さいごに
今回は、神社のお賽銭の金額115円の意味や理由などについて調べてまとめました。
この115円を捧げる意味には、「いいご縁」という語呂合わせや、風水において最強の数字であること、異質の硬貨の組み合わせは縁起が良い、という3つの理由がありました。
ただ、お賽銭の金額を選ぶ際は、まず何よりも、心を込めて捧げることが何よりも重要です。
日頃から我々を見守って頂いている神様への感謝や尊敬の気持ち、個人の願いを表現する手段として、お賽銭の金額が存在しています。
ですので、伝統的な意味や風水、語呂合わせに基づいて金額を選ぶのも良いですが、最終的には、個々人の信念や願いが最も重要とされています。
つまり、お賽銭とは、神仏への感謝や敬意を示す行為であり、心からの贈り物であるべきなのです。