コウノドリ2【ドラマ】第3話の感想 2017/10/27放送 TBS 綾野剛 星野源 松岡茉優 高橋メアリージュン ナオト・インティライミ 川栄李奈 

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コウノドリ2【ドラマ】第3話の感想

今回は、「無痛分娩と産後うつ」のお話でした。

無痛分娩って、妊婦が痛みを緩和して生むのを選ぶことについてフォーカスされがちですが、今回のように心臓病などに対しての医療行為として医師側から提案されることがあるのを初めて知りました。

私自身は、どういう分娩方法を選ぶかは妊婦の意志を尊重したらいいと思うので、無痛分娩を楽して生んで…とは思いません。

そういう風にみられがちなところもあるので、医療として必要な場合があるということを伝えたかったのでしょうか。

実際お産のシーンでは、静かなお産でしたね。

爆笑問題の田中裕二さんが、妻の山口もえさんの第3子出産を、夫・子供の立ち合いで無痛分娩による出産だったとどこかの記事でみましたけど、あのドラマの雰囲気に近いなら、子供の立ち合いには刺激が強くなくていいのかなと感じました。

自然分娩の立ち合いが、子供にとって負担だと言っているわけではないですよ。

結局は、子供がどう感じたか次第だと思うので。

話をドラマに戻すと、無痛分娩は、山崎麗子(川栄李奈)のちょっと息抜きの要素も入ったお話になっていましたね。

でも、浅い話じゃなくて、鴻鳥医師(綾野剛)の厳しくも温かい発言と関わりに安心感を覚えて、いいお話でした。

周りの人たちの無責任な発言に振り回されたり、傷ついたりするという点では、産後うつの話にも共通していました。

親や年上の経験者に言われると、否定しにくかったり、彼女のように若いと、全て信じ込んでしまう場合もあるんだろうなと思いました。

普段なら上手に流せることが、妊娠中だと子供の命のことなので神経質になってしまいがちですし。

また、今回は、産後うつのメイン回でもありましたね。

出産が直接のテーマではなく、産後の数か月たった状況での話なので、実際の医療では、あまり産婦人科の範疇じゃないんじゃないのかなと思うところもあり、ヒューマンドラマのような要素が強かったように感じます。

だから、ドラマだからなぁと思ってしまうことが多かったです。

ただ、コウノドリで産後うつのことを取り上げたかったのだろうという気持ちはわかりますし、これを見てこれから出産されるかたの予備知識になったり、今そういう状況で適切な援助を受けるきっかけをつかめる人がいるかもしれないので、意義はあるのだと思います。

佐野彩加(高橋メアリージュン)の産後うつは、子供の心臓疾患とキャリアの維持が危うくなっていること、夫が育児にかかわる時間が無く妻の異変に向き合っていないことなど、様々なものによるのだと思います。

夫のせいだけだと言わんばかりの四宮医師(星野源)の発言には、ちょっと言いすぎじゃないのかなと感じました。

もともと、そこまでこの夫婦のプライベートに関して関与しているわけではないし、知っているわけでもないので。

子供の心疾患がわかって、「俺も手伝うよ」といったときに、「手伝うじゃないだろ、あんたの子供だよ」は、まだアリかなと思うのですが。

でも実際の医師は、患者に対してもっと丁寧な言葉を使うだろうなと思います。

今回は特に、ドラマ製作側が、四宮医師に視聴者の女性に受けのいいことを言わせようという色気が透けて見えてしまうのが感じられるんですよね。

四宮医師の言っていることも内容は正論だと思うし、共感できるいいセリフなのですが、夫だけが原因という前提の発言のような気がして違和感がありました。

ただ、佐野康孝(ナオト・インティライミ)の「夫婦は二人で一つってお母さんも言ってたじゃない」という発言は、この期に及んで、この状況で出ててくる言葉がそれ?!と呆れましたけど。

と考えると、誰か別の人に言わせた方がいいセリフだったのかもしれないですね。

ただあのセリフを言って、しっくりくる人って誰かなとも思いますけど。

あのあと、今橋医師(大森南朋)が夫をフォローしていてほっとしました。

ただ、彼女の状況は、夫ができる範囲で改心して、育児にかかわったとしても完全には解決しないと思うんですよね。

まだ、子供は経過観察中のようだし、会社での居場所も少しずつ無くなってきているようだし。

復帰が長引くほど、その焦りは大きくなるし、そこは夫の努力ではカバーできないですよね。

結局、妻が育児に従事することが前提なら。

復帰したら復帰したで、子供の病気で仕事を休むのはバリキャリ妻の場合でも妻だったり、問題はいろいろ噴出しそうです。

それと、夫だけでなく、実母も彼女を追い詰めてましたよね。

実母の発言が、3歳児神話だったり、部屋をきれいにしていないことを夫に気遣ってか責めたり、女の敵は女だなと思いました。

生きている時代が違うと、実母でさえも娘を追い詰めてしまうんですよね。

しかもそれに気が付いてもいない。

あれは、リアルだなと思いました。

実母だけじゃなく、周りの女性がそういう場合も、往々にしてあります。

どうせなら、四宮医師には、実母にもガツンと言ってほしかった。

まぁ、そういうシチュエーションはありませんでしたけど。

産後うつのお話は、これで完全に最後なのですかね?

とりあえず少し夫が改心してきれいに終わりましたが、続きが気になります。

今回は、四宮医師がメインの回だったのですかね?

そうだとしても、どっちが主役かわからないくらいの作りで、散漫とした印象を受けました。

佐野彩加(高橋メアリージュン)の担当医は、鴻鳥医師(綾野剛)で、上手に四宮医師(星野源)がかかわるくらいの作りの方が、前シーズンに踏襲して違和感がなかったように思います。

大好きなドラマなので、ちょっと辛口になってしまったかもしれないですが、次回以降のお話も注目してみてみたいと思います。