コウノドリ 第2シリーズ (TBSドラマ)
第6話:母と子を救え!チーム救命医療
ゲスト:福田麻由子、笠原秀幸、佐藤貢三
コウノドリ2【ドラマ】第6話の感想やみどころ
今回は、「死戦期帝王切開と下屋先生の決断」のお話でした。
第1シリーズでの死戦期帝王切開は、それ自体がメインのお話でしたが、今回は下屋先生(松岡茉優)が決断をするためのきっかけとして描かれていましたね。
久しぶりに加瀬先生(平山祐介)が出てきて懐かしさを感じましたが、加瀬先生が出てくるときは緊迫している状況なので、複雑な心境です。
福田麻由子ちゃん、大きくなりましたね!
子役として沢山でている時期がありましたが、私の中で一番印象が強いのは、「白夜行」の西本雪穂役です。
神谷カエ(福田麻由子)と下屋先生が、ピンチヒッターで勤務したこはる産婦人科で出会います。
その際に、下屋先生は、彼女の手の震えに違和感を覚えたのでそれを院長に伝え、月曜日に検査をしてみるよということで、一旦話は終わっていました。
下屋先生は、ペルソナに帰ってからも気になっていて、鴻鳥先生(綾野剛)に聞こうとしましたが、タイミングが悪く聞けずじまいになりました。
そうこうしている内に、神谷カエ(福田麻由子)が救急搬送されてきたのです。
ペルソナについた時には、既に心肺停止状態でした。
こういったちょっとタイミングが合わず…なんてことは、普通の生活でもよくあることですが、医師の場合、それが大きな事態を招いてしまうこともあるのだなと、改めて医師の大変さを感じるストーリーでした。
結果的に、神谷カエは亡くなってしまい、赤ちゃんも危ない状況でしたが、無事救うことができました。
彼女の「やりたいことがいっぱいあるんだ」と屈託のない笑顔が、とても印象的でした。
赤ちゃんに会いたかっただろうなと、無事赤ちゃんに会えるようにつらい入院生活も頑張ってきたのに、ドラマとはいえ、死戦期帝王切開はとてもつらいですね。
この一件から、下屋先生の苦悩は始まります。
母体死亡というとてもつらい結果に、自分の力のなさを悔います。
きっと、どの分野の医師や医療関係者も、少なからずこういった経験はされているのですよね。
人の死がすぐそばにある職業に対して、敬意を感じずにはいられません。
下屋先生が苦しみ葛藤する様子を見ていて、個人的には、まぶしく感じられました。
自分が40代に突入して感じるのは、自分にまっすぐ向き合い純粋に自分の意思に沿って動けるのって、若い頃の特権のような気がします。
私自身も、20代30代は、自分に向き合うことで苦しみました。
(下屋先生は、人の命に関わることなので、その苦しみは比にならないと思います。)
でも、今は、夫や娘がいるので、純粋に自分の意思だけでは判断ができない部分がでてきます。
今になって思うと、若いそういう時期って、ある意味贅沢だなと思うのです。
自分の意思だけで、全てを判断できる時期です。
全ての人が、その環境にいるとは限りませんが、私自身はそういう時期でした。
当時はしんどく感じているのですが、そういう時期もあったなぁと遠い目で見てしまいます。
今は、そういう時期を超えた楽な部分もあるので、年をとるのも悪くないなと感じますが。
だから、下屋先生がまっすぐ向き合っている様子に、まぶしさを感じました。
この先の成長が楽しみです。
でも、患者さんの死や様々な後悔を乗り越えようとする下屋先生に、鴻鳥先生(綾野剛)は、以下のようにアドバイスをしていましたね。
この時のセリフがとてもよかったです。
下屋、患者さんをなくしてしまったこと、乗り越えることはできない。
僕の胸にもいろんな後悔が残ってる。
あの時もっと早く気づいていれば、もっと早く勇気を出していれば、救えたんじゃないか、その後悔を乗り越えることはできない。
忘れることもできない。
悔しいことも嬉しいことも、一つ一つ胸の中に積み重ねて、僕たちは医者として進んでいくしかない。
地に足のついた、患者と向き合っている医師の言葉だなと尊敬しました。
鴻鳥先生(綾野剛)は、近くにいたら付いていきたいと思わせる、とても素敵な先輩ですね。
相変わらず、ツンデレな四宮先生(星野源)の、「ホイップクリーム入りジャムパン」もとてもよかったですけどね。
下屋先生、可愛がられてるなと、うらやましくなるシーンでした。
結局、下屋先生は、救命への移動を希望しました。
全身管理を学び、産科へ戻ってくるためだそうです。
救命とても大変そうですよね。
加瀬先生はとても頼りになる医者に感じますが、先輩となると容赦ないと思います。
それが当たり前だと思いますが、全くの新人ではないとしても、下屋先生が救命の現場でどのように成長するのかとても楽しみです。
来週は、助産師の小松さん(吉田羊)の病気のようです。
子宮全摘出の選択を視野に入れないといけない病気みたいです。
今までは妊婦さんのお話でしたが、妊婦さんではなく一人の女性として婦人科系疾患をとりあげる、新しいアプローチのお話のようですね。
想像するだけで、胸がざわざわしてしまう葛藤をともなうお話になりそうですが、とても楽しみにしています。