コウノドリ2【ドラマ】第5話の感想 2017/11/10放送 TBS 綾野剛 星野源 松岡茉優 吉田羊 篠原ゆき子 深水元基

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コウノドリ2【ドラマ】第5話の感想

今回は、「子宮内胎児死亡」のお話でした。

とてもつらい話ですが、ドラマだからリアルに表現できて、視聴者が追体験ができるドラマのよさが詰まったお話だったなと思います。

妊娠中に流産や早産にならないようにと意識を向けることがあっても、死産というのは、現実味を持って想像をしたことはなかったです。

だから、この回を見て何とも言えない衝撃を受けました。

調べてみたら、正期産(妊娠37週から41週までの間のお産)の期間に入ってからでも起こる場合があるとのことで、改めてお産は生むまで本当にわからないんだなと思いました。

切迫早産で入院して、赤ちゃんの心音が確認できない

→個室に移って、他の医師とともに再度確認

→赤ちゃんが亡くなっていることを告げられる

→赤ちゃんを生むことを早急にしなければならないことを告げられる…という流れが

何の変な演出も無く淡々と描かれていて、とても引き込まれました。

お話自体は淡々と流れているのですが、西山瑞希(篠原ゆき子)西山寛太(深水元基)、医師などの感情が迫ってきて、苦しくなりました。

特に西山瑞希役の女優(篠原ゆき子)さんの演技がすばらしかったです。

この役の女性自体がそうなのだと思いますが、必死で現実を受け止めようと冷静にあろうとしている芯の強そうなところを、抑えた演技と抑えきれない気持ちのところで、表現されていて胸が苦しくなりました。

お父さんも、職人気質で不器用そうでしたが、妻のことをしっかり見ている感じがうかがえて、何とも言えない気持ちになりました。

本当に苦しみながら出産して、出産後にどのように過ごすのかは、見たこともなく想像もしたことのないことで、とても引き込まれました。

ここは、助産師の小松さん(吉田羊)が常についている演出でしたが、小松さんの寄り添う姿勢にとても感動しました。

苦しみを分かち合おうとし、少しずつ導いてくれる様子に、お母さんも心を許していて少し救われる気がしました。

小松さんのプロとしてのぶれない振る舞いがとても頼もしくて、こんな助産師さんすごいな、どこかにいらっしゃるんだろうなと思いました。

赤ちゃんをお風呂に入れてあげたり、親子の時間を過ごしながら、この状況に向き合おうとする夫婦にしっかり寄り添っていて、ここまでしてくれる医療者や病院ってどのくらいあるのだろうと考えてしまいました。

本当につらい時間が描かれていているのですが、少しずつ現実に日は過ぎていて、退院前後の穏やかな表情がとても印象的でした。

退院後は、まだ気持ちの波が巡ってくるのだろうと思いますが、あの表情がでるまで、寄り添ったのだなと感じさせられました。

このお話は、つらくとても重いのですが、無事生まれてくることの奇跡を改めて感じさせてくれました。

しっかり淡々と描いていて、本当に見応えがありました。

沢山考えさせられて、とてもすごいドラマですね。

演者さんやスタッフさんに感謝です。

今回は、その他にも緊急カイザーで超低出生体重児の子供の手術を拒否している親の話があったりしたのですが、最後に手術に同意してくれて本当に良かったです。

白川先生が、医師としてとてもしっかりしてきて、下屋先生がそれに刺激されて成長したり、サイドストーリーもよかったのですが、メインのお話に意識が集中しすぎて、エネルギーが消耗ぎみです。

次回は、1期でもあった死戦期帝王切開のようです。

緊迫したお話が続きますが、楽しみにしています。