独身の人や子どものいない夫婦などは、お正月に子ども達にあげるお年玉に、疑問を感じることもあるのではないでしょうか。
特に毎年続く、甥っ子や姪っ子など、親戚の子どもたちへのお年玉に負担に感じることもあるでしょう。
僕自身も子どものいなかった時期が長かったため、その時は「お年玉はあげるばかりで嫌だな～」なんて感じていました。
ただ、確かに自分が子どもの頃はお年玉を貰っていたわけですから、あげるのは当然と言えば当然です。
とは言え、最近は一人にあげるお年玉の金額は高くなっている気がしますし、それを高校生や大学生になるまであげるとなると、その合計金額は馬鹿になりませんよね。
できれば「お年玉をあげたくない！」…それが本音でしょう。
では、そんなお年玉をあげなくても済む方法は無いのか？そんなことを考えてみました。
そこで今回は、お年玉を渡さずに済む方法など、以下のような点についてまとめましたので、ご覧ください。
お年玉とは
そもそも「お年玉」とは、どういった趣旨のものなのでしょうか？
お年玉はお正月の風習の一つで、子供たちにお金を贈る習慣です。
この習慣は、昔は新年を祝って、子供たちに魔除けの意味を込めた「お札（おふだ）」を配ることから始まりました。
時が経つにつれ、そのお札は徐々にお金に変わり、今では新年のお祝いとして、親戚や祖父母から子供たちへ贈られるようになりました。
そして、お年玉には、新年の祝いや幸運を願う意味が込められています。
また、子供たちにとっては、お金の使い方を学ぶ良い機会にもなります。
日本では、お年玉をもらった子供たちが、そのお金をどう使うのか、貯金するのか等、親と相談するのが一般的です。
この風習が、家族や親戚間の絆を強めると同時に、子供たちにお金の管理や価値について学ぶ機会を与えているとも言えるでしょう。
お年玉をあげたくないと思う理由
前章では、お年玉の意味についてお話ししましたが、そんな良い風習であっても「お年玉をあげたくない！」と思う人もいるでしょう。
特に独身の人や子供のいない夫婦等は、そのように感じる人も結構いるのではないでしょうか。
そんな人達があげたくないと思うのは、次のような理由が考えられるでしょう。
- 不公平感
- 人間関係の問題
- 経済的な問題
- 習慣への疑問
- 文化的・地域的な背景
では、それぞれについて見てみましょう。
不公平感
特に、独身だったり、自分に子どもがいない夫婦などの場合、毎年お年玉を渡し続けることに対して、不公平を感じることもあります。
いくら血がつながっている親戚の子供とはいえ、
「一方的にあげるばっかりで嫌になる」
「ありがとうの言葉も無いのかな～」
…そんな不公平さを感じてしまう人がいても、不思議ではないですよね。
また、親戚内で子どもの数に大きな差があっても、このような感覚が強くなってしまうこともあるでしょう。
人間関係の問題
「1年に1度しか会うだけで、話もしないのに…」といったように、親戚とのつながりが薄いと、その子ども達にお年玉をあげる気にはなれないですよね。
また、特定の親戚家族との関係が良くなかったりすると、その子ども達にお年玉をあげたくないと思うこともあるでしょう。
経済的な問題
今の生活が苦しかったり、経済的に余裕が無くて、お年玉を渡すことが負担になる場合があります。
特に、親戚の子どもの数が多かったり、大家族だったりすると、お年玉の総額が大きな出費となってしまい、とても痛手です。
年々、一人当たりのお年玉の金額も増える傾向になっていますので、その分、負担も大きくなっていきます。
習慣への疑問
そもそも「お年玉」という風習自体に疑問を感じている人もいるでしょう。
お金を直接渡すことが子どもの成長や教育上に良くないと考える人もいるでしょう。
文化的・地域的な背景
外国からの移住者など、そもそもお年玉の風習が母国の文化や出身地域にない場合は、その慣習になじめないことがあるでしょう。
「郷に入っては郷に従え」という言葉もありますが、お年玉の風習に納得が行かず、代わりに、何かクリスマスプレゼントをあげたりするケースもあるでしょう。
お年玉をあげたくない場合の解決策
どうしても、お年玉をあげたくない場合の解決策として、どんな方法があるのでしょうか。
色々と調べたり考えてみたところ、以下のような方法を見つけました。
- お正月の集まりを避ける
- お金が無いと正直に伝える
- 今後、お年玉はあげないと伝えておく
- 親戚の子ども達に理由を説明する
- 親戚の大人達に相談する
では、それぞれについて見てみましょう。
お正月の集まりを避ける
まず、お年玉をあげたくない場合の一番の対応策は、お正月の親戚の集まりに参加しないことです。
それにより、お年玉を渡す機会を避けることができます。
多忙など、色々な理由をつけて参加を避けることが、お年玉をあげるのを避けるために、最も効果的な方法です。
お正月に、お年玉を渡す場面や機会がなければ、貰う方の子ども達も「仕方がないか…」と諦めやすいでしょう。
お年玉を現金書留で郵送することもできますが、そんなことまでして渡す必要も無いし、要求されることもないでしょう。
お金が無いと正直に話す
「お金が無い」と正直に話すことで、お年玉を渡さなくても済むようにします。
本当に経済的に厳しい場合は、この一言で解決することもあるでしょう。
自分の生活が苦しいと、現在の厳しい経済状況を説明することで、納得してもらいましょう。
無理をさせてまで、お年玉を貰うわけにはいかないということも、子ども達の学びの一つとなるでしょう。
今後、お年玉はあげないと伝えておく
お年玉をあげないと決めたら、事前に「今年（今後）は、お年玉をあげない」と伝えておくのも一つの手段です。
理由は適当に考えればいいので、この宣言により、毎年のお年玉を渡す慣習から逃れることができます。
まず何よりも、お年玉を渡さない旨を事前に伝えることで、子ども達に期待されないようにしておきましょう。
親戚の子ども達に理由を説明する
子ども達に、なぜお年玉を渡せないのかを丁寧に説明し、理解を求めます。
お年玉を渡せない理由を親戚の子どもたちに説明する際には、何点か注意が必要です。
まず、子どもの年齢や理解度に合わせて、シンプルで分かりやすい言葉を使用することが大切です。
また、経済的な理由など真実を正直かつ優しく伝え、子どもが傷つかないように配慮する必要もあります。
さらに、可能であれば、お年玉の代わりに別のプレゼントを提案すれば、子どもたちが納得しやすくなるでしょう。
親戚の大人達に相談する
親戚の大人たちに相談して、お年玉を渡さないということへの理解を求めます。
お年玉を渡したくないという気持ちを親戚の大人たちに相談する方法については、次のようにするといいでしょう。
まず、信頼できる親戚や理解のありそうな家族にその旨を話し、彼らの意見やアドバイスを求めます。
必要であれば、簡素な家族会議を開いて、お年玉に関する習慣について皆で話し合ったりするのもいいでしょう。
実は、他の家族も同じような考えを持っていたなんてことも考えられるでしょう。
お年玉をあげたくないが難しい時
前章では、お年玉をあげたくない場合の解決策についてお話ししましたが、それでも、雰囲気的に、お年玉を渡すのを回避できない場合は、どうすればいいでしょうか？
色々と調べたり考えてみたところ、以下のような方法を見つけました。
- 金額の調整
- 別の贈り物を考える
- 家族や親戚との話し合い
では、それぞれについて見てみましょう。
金額の調整
もしやむを得ず、お年玉を渡さければいけない雰囲気になっている場合、お年玉の金額の調整を考えるといいでしょう。
ただでさえ、年々、一般的なお年増の金額が増えているだけでなく、物価高などの影響で生活費も増えて、余裕が無い家庭も少なくありません。
ですので、ある程度、適切な予算を立てながらお年玉の金額を減らすことで、経済的な負担を軽減しながらも、伝統や風習を守ることが可能となります。
金額の調整は、親戚ごとの家族間で話し合うとスムーズにいくでしょう。
別の贈り物を考える
お年玉として現金を渡す代わりに、図書券や商品券、おもちゃ、本、お菓子など、別の贈り物を考えてみるのもいいでしょう。
これらは、子ども達をお年玉を同じように喜ばせることができます。
特に、教育的な本や小さなおもちゃなど、子どもの興味や年齢に合ったプレゼントを選ぶのも良い選択です。
これらは子ども達にとって楽しい経験になるだけでなく、子ども達の親御さんにも理解されやすいでしょう。
家族や親戚との話し合い
お年玉を渡す渡さないに関わらず、お年玉の習慣を見直すために、家族や親戚と話し合うのも一つの方法です。
この時は、お年玉に対する考えや意見、不安を共有し合うことで、みんなが納得できる新しい取り決めを作ることができます。
この過程を通じることで、家族間での理解と合意を深めることもできるでしょう。
お年玉をあげたくない独身や子なし夫婦の解決策まとめ
今回は、お年玉をあげたくない理由や解決策、それでも難しい時などについてまとめました。
特に、子供がいない人や独身者など、毎年のお年玉の習慣に疑問や負担を感じている人々の参考になればと思います。
お年玉は、子供たちへ新年のお祝いとしてお金を贈る日本の伝統的な風習ですが、その金額が年々増加しており、特に子供のいない人達にとっては、不公平に感じることもあります。
また、経済的な問題や文化的な背景も影響し、この習慣に疑問を持つ人が出てきています。
そのため、お年玉をあげたくない場合の解決策として、お正月の集まりを避けたり、経済的な困難を理由に説明したり、今後お年玉をあげない旨を伝えたり、別の贈り物を考えたりする方法を提案しました。
どうしても、お年玉を渡すことが避けられない場合には、金額を調整するか、家族や親戚と話し合うこと等も考えられます。
この子ども達が喜ぶ「お年玉」という風習は家族や親戚の絆を深める意味がある一方で、やり方について見直しも必要という見方があっても不思議ではありませんよね。
