春が近づくと、暖かくなってきて過ごしやすくなりますが、同時に、鼻水や鼻詰まり、くしゃみ、目のかゆみなど、花粉症の症状が出てくる季節でもありますよね。
マスクをしても、花粉症対策用のメガネをかけても、なかなか止まらない花粉症の症状ですが、何とか治すことができないものかと、この季節が来る度に、思う人も多いことでしょう。
病院で治療して抗アレルギー系の処方薬を飲めば、ある程度、その症状を抑えることもできるでしょう。
しかし、そのほとんどが花粉症に対する対症療法であるため、また薬が無くなると再発したり、毎年同じようなことを繰り返すだけという人も多いですよね。
それに、花粉症のシーズンの間中、病院に通っていれば、その治療費や薬代も多くかかりますし、さらに、その治療で通院するための時間も結構取られます。
となると、期待したいのが花粉症を根治するための治療ですが、有名なのが「舌下免疫療法」です。
→ 舌下免疫療法とは?スギ花粉症のアレルゲン免疫療法薬シダトレンとは?
しかし、この治療も数年単位の話ということで、時間や費用も多くかかりますので、忙しい人や金銭的な余裕がない人には、ちょっと現実的とは言えないことでしょう。
では、どうしたらいいのか?
そこで、色々と調べてみると分かったのが、れんこん(蓮根)を食べていると花粉症に効果があるという話です。
「本当?」と思いましたが、れんこんに含まれる成分などが花粉症に効果的と言われていますので、今回は、そのことについてまとめてみました。
ちなみに、れんこんを食べ続けた人達の8割が、花粉症に効果ありと感じ、また、そのうちの7割は、花粉症体質が改善できたというデータもあるようですので、その効能などについて、見てみましょう。
[originalsc]花粉症にれんこんを食べると効果があると言われる理由
れんこんに含まれる特徴的な成分に、タンニン、ムチンがあり、また、食物繊維が豊富に入っています。
このうち、タンニンという成分は、ポリフェノールの一種で、花粉症を引き起こすIgE抗体を抑える働きがあると言われ、この作用により、IgE抗体が抑制されて、花粉症の予防や抑制に働きます。
また、れんこんに含まれる食物繊維も、花粉症に役立つ栄養素です。
このれんこんに含まれる食物繊維は、不溶性食物繊維と言われ、これを摂取することで腸内に刺激を与え、便の量を増やし、その結果、腸内環境を良くすることで花粉症を軽減させます。
つまり、腸内には、多くの免疫細胞が存在するので、腸内環境を改善することが正常な免疫細胞の働きを促して、花粉症の予防や改善につながるというわけです。
そして、れんこんに含まれる、もう一つの特徴的な成分であるムチンは、粘膜を保護する作用を持っていると言われています。
基本的に、花粉症は、花粉が鼻や目の粘膜に付着して炎症を起こすことで発症するわけですが、このムチンにより、その粘膜を保護することで、花粉の侵入をいくらか防ぐことができるというのです。
つまり、このムチンによる粘膜保護の作用で、鼻の粘膜などを正常の状態に保ち、鼻詰まりや鼻水を抑えるということなのです。
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花粉症に効き目があるれんこんの効果的な食べ方
れんこんは、そのまま食べるよりも、エキスにした方が消化管からの吸収が良くなります。
れんこんを輪切りにして煮て沸騰したら、さらに、弱火で水分量が半分くらいになるまで煮て、その煮汁にオリゴ糖を少々加えてみましょう。
オリゴ糖を加えることで、腸内での吸収率をアップさせることができます。
この煮汁を、毎日、朝夕飲んでいると、体質が改善され、花粉症の症状を抑制できるようになるようです。
また、前述のように、腸内環境が崩れてしまうと、花粉症などのアレルギー反応が出やすくなりますので、ヨーグルトなどの乳酸菌と一緒に摂取することで、さらに、改善作用が大きくなります。
個人差はあると思いますが、多くの人がれんこんの効果を感じていますので、花粉症で悩んでいる人は試してみるといいでしょう。
そして、れんこんの中でも、最も薬効があると言われているところが、節の部分です。
普通は、捨ててしまうことが多いと思いますが、すりおろすと食べることができます。
捨てることなく活用すべきですし、また、皮も剥かないで用いる方が効果を高めます。
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花粉症の人がれんこんを鼻に塗ると効果がある
また、れんこんの絞り汁を鼻の穴に塗ったりすると、れんこんの粘膜を保護する効果により、花粉から体内に侵入することを防いでくれます。
つまり、れんこんのネバネバ成分であるムチンは、鼻やのどの粘膜が出す粘液と類似したものですが、そのムチンには、花粉が粘膜に付着するのを防ぎ、それらをからめとって体外へ排出する効果があります。
もし、鼻の中に花粉が入り込んでも、アレルギー反応を抑制してくれますし、れんこんの抗酸化成分であるフラボノイドには、くしゃみや鼻水の原因となるヒスタミンの放出を抑制する効果もあります。
さらに、れんこんのもう一つの抗酸化成分でもあるポリフェノールは、免疫細胞であるTリンパ球やNK細胞を活性化して、病原菌への防御力を高めてくれます。
まとめ
花粉症対策として、れんこんを食べる場合は、皮も一緒に食べることが大切です。
花粉症の抑制や予防に効果があるとされるタンニンは、れんこんの皮の周りに集中していますので、皮と節を含めて食べることがおすすめです。